季節は9月に入り、冬が近づいている。秋冬コーデの楽しさはアイテムを重ねられることにあるため、夏よりも変化に富んだ装いができるが、これは「りんご型体型」の女性にはやや不利だ。洋ナシ型体型それとは逆で、下半身が広く上半身が細い体型を指す。りんご型は胴回りに贅肉がつきやすく、背中や腕にも肉感が出やすく、全体的にどっしり見えがちだ。
そのため秋冬の着こなしでりんご型の女性は悩みがち。厚手のコートを着ると5キロ太って見えることもあり、洋ナシ型のようにゆったり着てごまかすことができない。さらに秋冬の重たい服はレイヤードをしにくく、重ねるほど丸みが強調されてしまう。ただし、ポイントを押さえれば丸みのある体型でもすらりと洗練された着こなしは可能だ。

りんご型体型の着こなしの要は、肩から首のラインを見せること。だからVネック、Uネック、スクエアネックのトップスを優先して選ぶ。反対にクルーネックやタートルネックは避けたい。特にタートルネックは丸みを強調してしまい、複雑なデザインのネックラインもなるべく避け、肩首のラインを露出して見た目を縦に引き伸ばすのが肝心。
シャツはりんご型が秋冬にレイヤードする際の第一選択。シンプルなニットベストを重ねれば、ニット一枚のような重みが出ずに保温性を確保でき、単体でシャツを着るよりも立体感が出て気温に合わせて調整しやすい。さらにコートを重ねても、ニットのもこもこが肩や腕に寄って上半身が膨らむ心配が少ない。
カーディガンやニットは、アップル型体型のレイヤードに最適なアイテムです。セーターのように厚くて着ぶくれすることがなく、ゆとりのある裁断で体を隠しつつ膨張して見えません。着回し力も高く、シャツやTシャツとのレイヤードインにも、単体のアウターとしても使え、晩夏から早春まで重宝するため、アップル型のワードローブにぜひ常備したい一着です。


アップル型体型の着こなしのポイントは、上半身の長所を引き出し短所をカバーすることです。Hシルエットはドロップショルダーより適しており、つまり肩を「引き締める」裁断の服が合います。ドロップショルダーは一見ゆったりして体型を隠せるように見えますが、肩や首のラインを効果的に補正できません。Hシルエットは肩線を際立たせることで視覚的にウエストを細く見せる効果があるため、厚手のドロップショルダーの冬コートは避け、テーラード調のロングトレンチやロングコートのほうが適しています。
注意すべきことは、ゆるければ痩せて見えるわけではないという点です。アップル型にとって、ゆるすぎる服はかえって上半身を大きく見せてしまいます。ベルトを上手に使ってウエスト位置を高く見せることをおすすめします。これはHシルエットの服を選ぶ考え方と同じで、ウエストを締める効果を生みます。秋冬のコートもベルトを活用して閉じて着るほうが、開けて着るよりアップル型には向いています。
アップル型の着こなしで重要なのはウエストまわりなので、ボトムス選びにもコツがあります。まず直線的なストレートパンツが第一候補で、ウエスト周りはできるだけシンプルなデザインを選んでください。中にはウエストが一体成形になっているパンツがあり、着用時に腹部がすっきり見えて、ゴムウエストにありがちな段差やはみ肉感を防げます。ストレートパンツは視覚的に縦ラインを強調して脚を長く見せます。

完璧な体型を追い求める必要はありません。梨型、アップル型、砂時計型に関わらず、長所を活かし短所を隠す着こなしのコツを学べば、誰でも振り返られるおしゃれなスタイルを作れます。